フレンドホーム
こんにちは、きなこです
先日、高校生のお兄ちゃんの施設卒園式に出席してきました!
涙いっぱい、感慨深い素敵な式でした。
お兄ちゃん、と聞いてビックリですよね。
はい、きなこ日記初登場です
お兄ちゃん(Aくん・仮名)は、児童養護施設に暮らして8年。
実家庭との交流がもてないので、フレンドホームという制度にのって、私達家族との交流が始まりました
フレンドホーム制度の目的は
「家庭環境等に恵まれない児童に対して、一般家庭での生活を体験させるこ
とにより、情緒の安定や社会性の発達を促し、児童の健全な育成に寄与すること」
きなこファミリーは、Aくんが小学5年生の時から、長期休みや週末に泊まりにきたりと、交流をもってきました。
集団生活だけの経験では、家庭像が描けなくて結婚生活がうまくいかないことが多いようです。
離職率もどうしても高くなってしまうのです。
施設の先生はもちろんとてもよく頑張ってくださっていますが、
入れ替わりもありますし、どんどん新しい子どもが来て、
1人をずっとサポートできる訳ではないので、
逃げ出したくなったり、道をそれたくなった時に心の支え、心のよりどころとなれるといいな
と思って交流を始めました。
また、いつも自分を思ってくれている人がいる、、、と感じてもらえるといいな、と思って。
フレンドホームの面接を受けたときは、つくばに落ち着いて娘を妊娠してしばらくした頃。
Aくんとは、7年前のお腹が少し目だってきた頃に初めて会いました
それから7年、一緒に料理したり、買い物したり、遊んだり、宿題したり、旦那とゲームしたり、学校の話を聞いたり、ふざけたり、高校生になってからは、生きることや、考え方、捉え方のお話もしたり、大人な話もできるようになってきました。
最近では、大きく考え方が変わったようで、
「今までは、近づくなオーラをだしていたけれど、これからは、もっと自分を出していこうと思う。」
と卒園式の答辞でしっかり述べていました。
施設を出ると、1人暮らしをするのが基本。
Aくんも、つくばを離れて学校に行くことに。
資金計画を立てれば、二十歳までは自立援助ホームに入れそう。
「えっ!! 我が家のように、遊びに行っていいの~~!!?」
と喜んでくれてたので、つくばの我が家にもまた遊びに来てくれると思っていますが。
これから、寂しくなったり、戸惑ったり、、、沢山すると思うんです。
ご飯ちゃんと食べるかな、、、
夜更かしばかりしないで、ちゃんと朝起きるかな、、、
とか、心配ばかりしてしまうけど、信じてあげなきゃと思う。
「苦手なことだらけ。社会人嫌だ。試練が多い。」
だそうですが、頑張っていってもらいたい!!
不安と期待とどっちが大きいかな。。。
ここ1年かな、自分からちゃんと心のこもったお礼が言えるようになりました
成長したなぁ すごく
感謝の気持ちがもてたら、大丈夫
晴れの日に、心からの応援を送ってきました
今回、フレンドホームの制度について、もっと知ってもらえるといいな、というお話があったので、
ここに書かせてもらいました
施設はつくばにありますが、東京都の施設であり、フレンドホームは東京都の制度です。
軽い気持ちではスタートできませんし、家族の理解・協力も欠かせませんが、
興味のある方は調べてみてもらえると嬉しいです
関わりの持ち方が難しいお子さんも多いと思います。
でも、そこはこれまでの経験があってのことなので、本人を責めず丸ごと受け止めていけるといいな。
今、できることから
少しずつ
1人の力は小さくても、みんなの心が揃えば大きな力になるから