ベビーサインって何？
ベビーサインとは、まだ言葉をうまく話せない赤ちゃんと簡単な手話やジェスチャーを使って「お話」する育児法です。
90年代中ごろにアメリカで始まり、日本でも2000年以降多くのママやパパが実践しその素晴らしさを体験しています。ベビーサインを積極的に取り入れている保育園も増えてきています。
ベビーサインのメリット
1.親子の絆がとても深まる
ベビーサインをしている赤ちゃんの姿は本当にいとおしく、気持ちがわかった、笑えたというエピソードがとても多くなります。イライラがたくさんの笑顔に変わる素敵な育児法です。
2.話し言葉の習得に好影響がでる
ベビーサインという簡単な言葉を使った赤ちゃんは、物の名前やその使い方を早くから理解します。ママと「お話」できた喜びは、話し言葉をどんどん覚えていこうと言うやる気にもつながります。
3.育児が少し楽になる
お腹が空いたら【ミルク】、ボールで遊びたいなら【ボール】と、赤ちゃんが泣かずに欲求や気持ちを伝えてくれるので、赤ちゃんとママのフラストレーションが大きく減ります。
4.赤ちゃんの健康と安全に役立つ
【痛い】のサインを教えると、周囲の大人が気づいてあげられない痛みを赤ちゃんから教えてくれるようになります。また、【熱い】【危ない】などのサインは危険防止に役立ちます。
ベビーサインっていつから始めるの？
どのタイミングで始めても、それぞれのメリットがあります。
ママと赤ちゃんのお好きなタイミングでご参加ください。
【生後６～８ヶ月にクラスに参加する】
この時期に始めるよい点は、赤ちゃんがサインや語りかけに親しめるということです。
まだ返してはくれませんが、サインの意味を分かってくれるようになります。
ママも赤ちゃんの反応をみながらサインを見せるコツをつかみ、上手に見せられるようになってきます。
また、サインをきっかけに様々なふれあい遊びを親子で楽しめます。
ただ、赤ちゃんがサインを分かってくれても、手を思うように動かすにはもう少し時間がかかります。
赤ちゃんからの反応の変化を楽しみながら、辛抱強くじっくり付き合えるママにおすすめです。
【生後９～１２ヶ月にクラスに参加する】
この時期に始めるよい点は、赤ちゃんが自分の欲しいものや必要としているものを認識し始める、つまりサインを必要とし始める時期であると同時に、そろそろ手を動かせるようになる時期である ということです。
多くのママと赤ちゃんにとって始めやすい時期です♪
【1歳から1歳6ヶ月にクラスに参加する】
この時期に始めるよい点は、早くサインを覚えて使ってくれるということです！！
２歳になっても、話し言葉はまだまだ上手に使えません。
サインではたくさんの言葉を使っておしゃべりすることができます。
意思はしっかりとしてくるので、サインの効用、教える価値は十分にありますよ♪
すぐに結果が出て欲しいママ、上の時期を逃しちゃったママにおすすめです。
ベビーサインの歴史
ベビーサインの誕生は、幼児心理学者リンダ・アクレドロ博士の娘ケイトが生まれたことがきっかけです。
ケイトは1歳になった頃からジェスチャーを使って母親のリンダに話しかけるようになりました。水槽の魚、公園で咲いていた花、そして部屋の片隅にいたクモを全てジェスチャーで表現するのです。
ケイトが何を根本にジェスチャーを考え出しているのか、他の物に対するジェスチャーを教えてあげることができるのか、そして他の赤ちゃんもケイト同様ジェスチャーを使ってコミュニケーションをとるのかという疑問を基に、「ベビーサイン」という本の著者リンダ・アクレドロ博士とスーザン・グッドウィン博士はアメリカ国内の研究所から助成を受けながらベビーサインについて数十年間に渡って研究を続け、同時に数多くの論文なども発表しています。
その結果、いまでは世界中で取り入れられている育児法となりました。
ベビーサインを使うと話し言葉が遅れる？
その心配はなく、むしろ「話し言葉の習得に好影響がある」との研究結果が多数報告されています。赤ちゃんはベビーサインという簡単な言葉を使う中で、言葉の概念や物の名前、その使い方に早くから理解を深めます。またママとの楽しいコミュニケーション体験が、コミュニケーションに対する赤ちゃんの積極的な気持ちを作ってくれます。
便利な話し言葉に移行してからも豊かな語彙でおしゃべりしてくれるでしょう。
